大好きな「孟宗」の季節が始まりました。今スーパーに並んでいるのは『熊本産』のようです。サクラ前線から少し遅れながら北上してまいります。産地が近付いてくるのを見ながらこの季節10回ほども「孟宗汁」を煮て食べます。姑さんから習った「孟宗汁」は煮干しで何時間も煮て厚揚げを入れただけのシンプルなものでした。これにシイタケや粕、ネギなどを入れて作るのがこのあたりの一般的な食べ方のようです。姑さんは山の中の農家に嫁ぎました。むかし自分ちの山で取れる孟宗と、移動販売の車から厚揚げを買い、この若い嫁に作ってくれました。ごくたまに豚肉が入ることがありました。それなりに美味しいのですが、なんといってもシンプルいずベスト!。自分ちの孟宗が取れるようになるのは5月20日の酒田祭り頃。時々料理上手だった姑さんを思い出します。あの味はもう食べられないのか、と寂しく感じることがあります。
わかみやのマロンさん(調理員さん)はとてもお料理上手で、他事業所のケアマネジャーさんからも「わかみやのお食事は美味しいと利用者様から聞きます」と嬉しい評判を得ています。
今日のメニューもおいしい「孟宗汁」、とてもおいしい「大根とやわらかモツの煮込み」、春らしい「菜の花と湯葉の和え物」でした。
*もやしと豚肉の炒め物
*マンゴー寒天
暑さ寒さも彼岸まで
150年以上生きているわかみやの郷の紅梅。
「東風吹かば匂い起こせよ梅の花 あるじなしとて春なわすれそ」
毎年毎年春の訪れを歌うかのように精一杯の花を咲かせてくれています。
前のあるじ様は開業医の先生でしたが鶴岡の御殿様から開業祝に当時100以上年経ったこの梅の木を頂いたのだそう。当時築45年以上のこの建物…長い年月をこの庭でじっと見つめて来た紅梅。去年剪定して頂いたので今年はまばらですが、今年も懸命にに咲いています。
わかみやの郷を開いてから18年が過ぎました。春になると盛大に咲く紅梅を、毎年楽しみに待ちながら長い冬を乗り越えてきました。あるじは変わっても、健気に咲き続ける梅の花、愛おしい限りです。
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